五郎丸 秀樹 教授
「問題発見と解決のためのリスクマネジメント」
発電所や自動車などの制御システムが情報システムと融合し便利になる中で、核施設を攻撃したStuxnetやIoT機器に感染しDDoS攻撃を行ったMiraiなどサイバーとフィジカルが混在することで、今まで存在しなかった事故や事件が発生しています。またAIとIoTを用いてデータ収集から統計処理までを自動的に行うことで問題を見つける製品が増えましたが、過去の関連データがなかったり少ない場合はAIが不得手なところであり限界があります。その場合、人の想像力が重要となります。本研究室では、発想支援を基にしたリスクマネジメント手法の研究を行い、研究の範囲として「グループウェア、ヒューマンファクターズ、セキュリティ、セーフティ、プライバシー、信頼性、レジリエンス、AI」などの分野に広げています。コロナ禍でデジタル化が加速する中で、AIと相互に取り組みながら人間中心の新たな社会を築くとともに、新たな問題や課題を見つけて解決する手法を一緒に考えていきたいと思っております。
略歴
和歌山大学大学院システム工学専攻博士後期課程修了、博士(工学)。NTT研究所に25年間勤務し、グループウェア、セキュリティ、リスクマネジメントの研究開発を行ってきた。令和2年4月から現職